涙やけの拭き取りケア|ローション・シート・ぬるま湯の選び方と使い分け
文:ANIMALITY JOURNAL 編集部(株式会社あにまる製薬)
犬や猫の涙やけを拭き取るとき、ぬるま湯、拭き取りローション、ウェットシートのどれを使うかで、手間や肌へのやさしさが変わります。それぞれの特徴を比べ、目元に使うものを選ぶときに確かめたい表示、コットンの使い方、拭き取りを続けるコツと受診の目安をまとめました。
KEY POINTSこの記事のポイント
- 拭き取りに使うものは、ぬるま湯・ローション・シートの3つに分けて考えると選びやすくなります。
- 目元に使うものは、対象動物、無香料かどうか、アルコールの有無を表示で確かめます。
- 拭き取りは目の病気がないと確認できてから続ける、毎日のお手入れです。
涙やけのケアの中心は、目元が濡れたままの時間を短くし、清潔に保つことです。毎日の拭き取りを続けるには、何で拭くかを決めておくと迷わずにすみます。
この記事では、拭き取りに使うものを、ぬるま湯、拭き取りローション、ウェットシートの3つに分けて比べます。涙やけの原因や基本の拭き方は、犬の涙やけの原因とケアで詳しく紹介しています。
拭き取りを始める前に確認すること
涙が増えている原因が目の病気の場合、拭き取りだけでは対応できません。次のような様子があるときは、先に動物病院で目を診てもらってください。
目の病気がないと確認できたら、毎日のお手入れとして拭き取りを続けていきます。
3つの方法の比較
| ぬるま湯 | 拭き取りローション | ウェットシート | |
|---|---|---|---|
| 準備の手間 | 毎回湯を用意する | コットンに含ませるだけ | 取り出すだけ |
| 固まった汚れ | ふやかすのに時間がかかる | 含ませて待つとゆるみやすい | 製品による |
| 量の調整 | しやすい | しやすい | 1枚分で決まっている |
| 外出先 | 不向き | 小分けにすれば可能 | 向いている |
| 費用 | ほとんどかからない | 製品代 | 製品代 |
どれか1つに決める必要はありません。家ではローションとコットン、散歩や外出先ではシートというように、場面で使い分けている家庭も多くあります。
ぬるま湯が向いているケース
汚れが少なく、毎日こまめに拭けている場合は、人肌程度のぬるま湯で十分なこともあります。湯は毎回新しくし、使い回さないでください。
拭き取りローションが向いているケース
汚れが固まりやすい、毎日の準備を簡単にしたい場合に向いています。コットンに含ませる量を調整できるので、目元を濡らしすぎずにすみます。
ウェットシートが向いているケース
外出先や旅行のときに便利です。シートは乾きやすいので、開封後はふたをしっかり閉めて保管します。
目元に使うものを選ぶときの確認点
- 対象動物:犬用、猫用、犬猫用と表示されているか
- 使用部位:目のまわりに使えると書かれているか
- 香り:無香料か。犬や猫は人よりにおいに敏感です
- アルコール:刺激になりやすいため、含まれていないものが扱いやすい
- 原材料:成分が表示されているか
- 製造国や問い合わせ先:表示があるか
初めて使うものは、目元以外の場所で少量を試し、赤みやかゆみが出ないかを1日ほど見てから使い始めると安心です。
コットンを使った拭き取りの手順
- コットンにローション(またはぬるま湯)を含ませる。しずくが垂れない程度にする
- 目頭より少し下にコットンを当て、数秒押さえて汚れをゆるめる
- 毛の流れにそって、鼻の横へ向かってやさしく拭く
- 汚れた面で拭き続けず、面を変えるか新しいコットンを使う
- 最後に乾いたコットンで水分を押さえる
拭き取りを続けるコツ
- 時間を決める:朝の散歩のあと、夜の食事のあとなど
- 短く終える:片側数秒で終え、嫌がる前に切り上げる
- 褒める:終わったらおやつや声かけで褒める
- 記録する:同じ場所、同じ明るさで目元の写真を撮っておく
コットンにつく汚れの量や色が急に変わったときは、目の状態が変わっているサインかもしれません。
拭き取りでよくある失敗
| よくある失敗 | 起きやすいこと | こうすると防ぎやすい |
|---|---|---|
| 乾いたティッシュでこする | 皮膚が赤くなる、繊維が残る | 湿らせたコットンで押さえるように拭く |
| ローションをたっぷり含ませる | 目元が濡れたままになる | しずくが垂れない量にし、最後に乾いたコットンで押さえる |
| 同じコットンで両目を拭く | 片方の汚れをもう片方に移す | 左右でコットンを替える |
| 固まった汚れを一度に取ろうとする | 毛が抜ける、犬や猫が嫌がる | 数秒当ててゆるめ、取れた分で終える |
| 嫌がっても最後まで続ける | 次から顔を触らせてくれなくなる | 片側数秒で切り上げ、褒めて終える |
拭き取りは、上手にやることより、毎日短く続けることのほうが大切です。うまくいかない日があっても、翌日に短くやり直せば十分です。
まとめ
拭き取りに使うものは、汚れの量、手間、使う場面で選びます。目元に使うので、対象動物と使用部位の表示、無香料かどうか、アルコールの有無を確かめておくと安心です。
あにまる製薬の NAMIDA CARE(犬猫用涙やけ拭き取りローション)は、コットンに含ませて目元・口元・耳まわりの汚れをやさしく拭き取るためのローションです。無香料で、犬にも猫にも使えます。猫の目元のお手入れは猫の涙やけと目やにもあわせて読んでください。
よくある質問
ぬるま湯だけで拭いてもよいですか。
ぬるま湯でも、目元の汚れを落として清潔に保つことはできます。固まった汚れが落ちにくい、毎日湯を用意するのが手間といった場合に、拭き取りローションやシートを検討するとよいでしょう。
人間用のクレンジングやウェットティッシュは使えますか。
人間用は香料やアルコールなど、犬や猫の目元には刺激になる成分を含むことがあるため、おすすめしません。犬猫用として販売されているもので、目のまわりに使えると表示されているものを選んでください。
拭いても赤茶色の毛の色が戻りません。
すでに変色した毛は、拭き取りでは元の色に戻りにくいことがあります。拭き取りは、これ以上濡れたままの状態が続かないよう清潔に保つためのものです。変色した毛は、伸びてトリミングで整えるまで時間がかかります。
猫にも同じ方法で使えますか。
犬猫用と表示されたものであれば、猫にも使えます。猫は顔を触られるのを嫌がることが多いので、1回の時間を短くし、片側ずつ行ってください。猫の涙や目やにの見方は別の記事にまとめています。
参考情報
- 犬の目の健康に関する飼い主向け情報(The Kennel Club)
- ペットの健康管理に関する飼い主向け情報(AVMA (American Veterinary Medical Association))
この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療の代わりになるものではありません。体調の変化や気になる症状があるときは、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。 文:ANIMALITY JOURNAL 編集部(株式会社あにまる製薬)